仏チーズ大手ベルは近く、ベトナムにおける生産投資に着手する。ベトナム南部ホーチミン市近郊のトゥーザウモット市(ビンズオン省)にある工場の拡張に1670万ユーロを投資する。1月末に着工し、2027年3月に新施設の引き渡しを予定する。将来的に、同工場の生産量を年間2万トンに増やし、従業員数は現在の2倍の400人に増員する。
ベルは、東南アジアを成長市場と見据えて、現地生産の強化などを進めている。ベトナムには2011年に進出。現在、同国のチーズ小売市場で70%を超えるシェアを得ている。トゥーザウモット工場では、ラッフィングカウ(La Vache qui rit)、キリ、ベルキューブ(フランス名「アペリキューブ」)など主力製品を製造しており、工場拡張を通じて、地域の主要ハブ拠点に育てる。中国、日本、サウジアラビア市場への輸出拠点ともなる。同工場にはまた、研究開発・イノベーション用の生産ライン1本が追加で整備される。製品開発や、新たな容量・容器包装の試験などに活用し、地域の消費者の期待に応える製品づくりを進める。
ベルはアジアでは、2022年に中国同業Shandong Junjun Cheeseの70%株式を取得。インドにチーズ工場も開設した。2024年にはインドネシアのMulia Boga Rayaの22.5%株式を取得している。