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TGVの「お子様お断り」で物議

仏国鉄SNCFがパリ・リヨン間の高速鉄道「TGV Inoui」で年初に導入したビジネスクラス「Optimum Plus」が物議を醸している。仕事のできる静かで快適な環境を求めるビジネス客のための「お子様お断り」が一部で非難を受けている。

「Optimum Plus」は1等車両の2階部分(39席)で平日のみ提供され、手数料なしで予約変更・キャンセルが可能。予約時期によって料金が変動する他のクラスと違い、料金は固定されている(180ユーロ、割引料金108ユーロ)。専用の客室乗務員がおり、食事も出る。車両やシートそのもの、Wifi環境などは通常の1等席と同じだが、子どもは予約できない。

この「お子様お断り」に対する反応は大きく、児童の権利擁護団体は、SNCFが子どもを排斥しようとしていると批判、SNS上では、「SNCFは家族連れを軽視している」、「差別だ」といった投稿が相次ぎ、エルハイリ児童高等代表は「子どもがいないことで大人の快適は得られるとの印象を与えるのは問題だ」とコメントした。1等席の常連からは、「迷惑なのは必ずしも子どもとは限らない」との声も聞かれる。

SNCFはこれに対して、「Optimum Plus」は平日限定であり、対象となるのは全座席の8%足らず(510-634座席中39座席)に過ぎない、と説明。また、子どもといっても12歳以上であれば利用できる。例えば1等車などの車両全体を「お子様お断り」にして欲しいとの要望は根強くあるが、それには応じるつもりはないとも説明している。パリ・リヨン・マルセイユ路線には競合の伊トレニタリアも乗り入れている。SNCFは、サービスの差別化等を通じて、収益性の高いビジネス客を獲得することを望んでいる。

KSM News and Research