フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

60年に渡り男子を狙って性犯罪を繰り返してきた男の事件が公表に

グルノーブル地検は2月10日、未成年の男子を狙って性的暴行を繰り返してきた79歳の男性の事件を公表した。被害者は89人以上と数が多く、まだ全員の確認が取れていない。地検は、捜査を進めるため、被害者に名乗り出るよう呼びかけた。

発表によると、ジャック・ルブーグル容疑者は、1960年代から2022年までに、13歳から17歳までの男子に限り、89人の被害者に性的暴行を繰り返していた。容疑者は生涯独身で、不審の念を抱いていた甥が2023年に、自身の父親とハイキングに出かけて容疑者が留守のところを狙って、グルノーブル近郊の小村にある容疑者の自宅を家探しし、USBメモリを発見。その中には、1960年代以降の容疑者の遍歴を記したタイプ打ちのドキュメントと被害者の写真などが保存されていた。甥は2023年10月に警察に通報。続いて捜査が始まり、容疑者は2024年2月に逮捕された。甥が家探しを思い立った動機は知られていないが、容疑者は2016年に性的暴行で提訴されたものの不起訴処分になったという経緯があり、それと関係があったのかもしれない。

容疑者は文学研究を志した教養のある人物というが、学業においては成功せず、望んだ教員免許等は取得できないまま、生涯をスポーツインストラクターや課外活動の指導員などとして過ごした。スイス、ドイツ、モロッコ、アルジェリア、ニジェール、フィリピン、インド、コロンビアの8ヵ国で生活した経験があり、各国での「遍歴」が文書に記録されていた。容疑者は自らを、若者を導く古代ギリシャの少年愛者になぞらえ、「ジェントルマン・ボーイラバー」であるなどと記していた。これまでに40人程度の被害者と連絡がついているが、洗脳が続いているのか、今でも容疑者に感謝の念を示す被害者もいて、規模の大きさや犯行の期間の長さと共に、スケールが大きい桁外れの小児性愛事件であることは間違いない。なお、容疑者はこのほかに、末期的な状態にあった母親と叔母を枕で窒息させて殺害したことも手記の中に記している(1974年と1992年)。

KSM News and Research