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全国の地下水系の水位、2月の記録的降水で目立って回復

この2月に全国で記録的な降水量を記録したのを受けて、全国の地下水系の水位は目立って上昇している。この数年間は少雨で地下水系の水位が所により極めて低い水準まで下がっていたが、状況は大きく変わった。公的機関BRGM発表した。

これによると、全国の観測ポイントのうち67%で、地下水系の水位が平年並みを上回っている。フランスでは例年、冬季に雨が多く、この時期に地下水系の水位が回復して「備蓄」となり、これが夏季に「取り崩される」というサイクルを辿るのが穏当な形だが、67%という数字は、1年前の61%を上回った。

2月の降水の効果は大きく、全体で84%の観測ポイントで地下水系の水位は上昇した。3月1日時点で、地下水系の水位が「極めて低い」に分類されたところはまったくなかった。この状況は、過去数年来には例がなかった。2022年初頭から厳しい水不足に直面していたピレネー・オリアンタル県を含めて状況は改善した。

ただし、状況は地方によりかなり異なる。北東地方やパリ盆地においては、11月から1月にかけて特に少雨が続いていたため、2月の降水でようやく状況が改善したが、全体に水位が低めのところも残っている。大規模な洪水の被害があったヌーベルアキテーヌ地域圏では、地下水系が飽和状態となり、洪水の規模が大きくなり、また水が引くまでの時間も長くなった。

BRGMは、気候変動の影響で、夏季の乾燥が強まり、冬季の降水が増える傾向があると指摘。水資源の確保の条件も全般的に厳しくなっている。今年の夏季についても、春季の降水量が適正水準であるか否かで状況が変わってくるとして、予測は難しいと説明している。

KSM News and Research