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ボルドーワイン : 若年層をターゲットに冷やして飲める「クラレット」を発表

ボルドーワイン業界が今年2月、ワイン国際見本市Wine Parisで「クラレット」を公式発表し、若年層の消費者にアピールを図っている。

クラレットはもともと中世に使用されていた歴史ある呼称で、「淡い色調のワイン」を意味する。ボルドーを支配していた英国が、当時は淡く軽やかだったボルドー産ワインを総称してクラレットと呼んでいたことにちなむ。今回発表されたクラレットは、原産地呼称管理機関のINAOによって昨年9月に仕様書が承認されており、2025年のワインから同仕様書を遵守したものとなる。ボルドーのあらゆるブドウ品種を使用でき、色合いも幅広い濃淡が認められている。最低アルコール度数は11%。タンニンの少なさ、わずかな甘味、そして10-12度に冷やして飲める点が特徴となっている。

常温で楽しむ重厚な従来のボルドーワインと一線を画すクラレットは、ワインを敬遠しがちな25-40歳の顧客層をターゲットとしている。これは、若年層へのアピールを強化するボルドーワイン委員会(CIVB)の方針とも一致。2026年1月時点で40社がクラレットの生産に乗り出しており、来る夏に向けて100万本、2026年通年で200万本の販売が予定されている。

クラレットの成功を握る課題としては、同じくクラレットにちなんだボルドーワイン「クレレ」との混同を避けることが求められている。なお、クレレはベビーブーム世代にはロゼワインとして知られている一方で、若年層には全く認知されていない。また、英ワイン市場では現在もボルドー産ワインをクラレットと呼ぶ習慣が残っており、関係者に呼称を改めるよう説得に当たる必要もある。

KSM News and Research