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ユニバーサル・ミュージック・グループの買収案、主要株主のバンサン・ボロレ氏はどう動くか

投資会社パーシング・スクエア・キャピタルを率いる米資産家ビル・アックマン氏は4月7日、大手レコード会社のユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の買収案を公表した。ニューヨーク株式市場に上場する目的会社「パーシング・スクエアSPARCホールディング」との統合を提案した。
UMGは、かつては仏実業家バンサン・ボロレ氏が傘下企業ビベンディを通じて保有していた。現在はアムステルダム株式市場の上場企業だが、ボロレ氏は18%株式を維持しており、また、現在も筆頭株主にとどまっている出資先のビベンディも10%近くのUMG株式を保有している。買収の成功はボロレ氏側の了解の取り付けが鍵となる。
アックマン氏の提案は、UMGの評価額を550億ユーロに設定しているが、目的会社の株式との交換を主な代価とし、現金部分は90億ユーロにとどめるという内容。株式交換を経て、UMGはニューヨーク市場の上場企業に生まれ変わる。ただ、現金部分が小さいとボロレ氏が首を縦に振るかどうかわからない。アックマン氏側は、評価額を下げることを条件に、現金での買収に応じる可能性も示唆しているといい、これだとボロレ氏には75億ユーロが転がり込む計算になるという。
アックマン氏は2021年にもUMGの買収を試みて不首尾に終わったという経緯がある。同氏は2024年にトランプ派に転じており、UMG買収にはトランプ大統領のサイドも賛成していると考えられる。テイラー・スイフトやバッド・バニーなど、UMGの主要資産はおよそトランプ派であるとはいえない。

KSM News and Research