仏経済紙レゼコーがマッキンゼーに依頼してまとめた集計によると、2021-25年の期間に、フランスでは従来型の銀行が合計で220万人の顧客を差し引き後で失った。それに対してネオバンクは合計で1540万人の顧客増を記録した。中でも、英レボリュートと仏ブルソバンク(ソシエテジェネラル銀行子会社)が強く、同じ4年間にそれぞれ550万人の顧客増を記録。2025年末の顧客総数は、前者で700万人(前年比では250万人増)、後者では880万人(同190万人増)に上った。以下、ニッケル(BNPパリバ銀行傘下)が460万人(4年間で220万人増)、独N26が300万人(同100万人増)、フォルチュネオ(クレディミュチュエル・アルケア傘下)が160万人(同70万人増)、ハローバンク(BNPパリバ銀行のネット専業銀行)が100万人(同30万人増)で続いた。
顧客は、複数の口座を持ち、様々な用途(貯蓄商品、融資獲得、株式投資等)で銀行を使い分ける傾向が強まっており、それがネオバンクの市場拡大の背景にある。ネオバンクの強みはやはり安さで、コストが低い割には明確に特定の価値をもたらすことを約束している点が受けている。また、顧客満足に関する評価も高い。レボリュートの場合は、基本無料で、パートナー企業のサブスクサービスなどを含めた有料のパッケージ契約を売り込む形で収益性の拡大を図っている。最近では、金融サービスに関する相談や情報収集における生成AI利用が増えており(国民の3割余りが、1ヵ月間に2回以上、ChatGPT等の生成AIに金融サービスに関して助言を求めたと回答)、この点でも従来型の銀行のお株が奪われつつある。