フランス国立書籍センター(CNL)はこのほど、若年層の読書習慣に関する調査結果を発表した。CNLは2024年にも調査を実施し、若者の著しい活字離れに警鐘を鳴らしていた。
調査は、仏調査大手Ipsos BVAが7-19歳のフランス人約1500人を対象に行った。全回答者のうち、16%が学業・仕事で読書を一切しないと回答し、19%が趣味で読書をしないと回答した。これらは、2024年の前回調査までに目立って悪化していたが、今回は前回並みの数字となった。その一方で、毎日読書をすると答えた回答者は、3ポイント減の28%と大きく後退した。
これまでは読書習慣を維持していた層での活字離れも目立った。7-19歳の女子回答者は、15%が学業で読書を一切しておらず(1ポイント増)、28%が殆どまたは一切読書をしていない(5ポイント増)。所得水準の高い職業層の子供も、16%が学業で読書を一切せず(2ポイント増)、18%が趣味で全く読書をしないと回答した(3ポイント増)。さらに、読み聞かせの習慣にも大きな後退が見られ、7-9歳の子供のうち、読み聞かせを一切しない親が全体の20%(7ポイント増)を占めた。
CNLはこうした現状に対し、スクリーンの前で過ごす画面時間の影響を指摘している。若者はショート動画やSNSなどを閲覧する画面時間が1日あたり3時間1分に及び、読書時間は18分と、実に10倍の差が開いている。16-19歳の層では画面時間が5時間以上、読書時間が14分と、差がさらに拡大する。この状況は読解力にも大きな影響を与えていると思われ、学校で最近読んだ本を理解できたと答えた回答者は、7-12歳で85%、13-15歳で81%だったのに対し、16-19歳では68%まで落ち込んでいる。CNLは、理解度の低下に伴い読書意欲も低下するという悪循環が、年齢に伴う読解力の悪化を招いていると説明した。