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BlaBlaCar、長距離バス事業の打ち切りを予告

ライドシェア仲介大手の仏BlaBlaCarはこのほど、報道を認める形で、長距離バス事業を打ち切る方針であることを確認した。構造的な困難が続き、赤字から脱するめどが立たないことを理由に、同事業から撤退する。報道によれば、2027年1月4日付で運行を打ち切るという。

フランスでは、長距離バスの運行が長らく禁止されていたが、マクロン現大統領が経済相を務めていた時にその解禁が決定され、2015年8月に自由化がなされた。当初は数社が参入していたが、現在では、独FlixbusとBlaBlaCar(「BlaBlaBus」名義)の2社だけで94%のシェアを占める寡占市場となっている。市場規模は年間1800万人(欧州諸国とをつなぐ国際路線含む)。ちなみに、100km当たりの収入は旅客1人当たりで6ユーロを超えないという。

BlaBlaCarは2019年に、国鉄SNCF傘下の「Ouibus」を買収して長距離バス事業に乗り出した。現在はフランスを起点・終点として15ヵ国の300都市を結ぶ長距離バスを運行。実際の運行は提携先の6000社に委託しており、BlaBlaCarは、仲介プラットフォームの運営や路線開発等の業務を担っている。契約先の運行会社には、旅客数の多寡に左右されない報酬を支払っているという。BlaBlaCarは、本業との親和力が低く、コスト節減で最大限の努力をしたが、黒字確保の展望が立たず、撤退を決めたと説明した。BlaBlaCarの従業員数は800人で、バス事業に関わっているのは40人程度だという。

BlaBlaCarの撤退は、契約先の運送業者らに衝撃を与えている。契約を履行するためバスを購入するなど投資した業者らがはしごを外された格好になると、業界団体は非難している。

KSM News and Research