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仏軍隊省、量子分野への投資額を3倍増

ボートラン仏軍隊相はこのほど、量子分野への投資額をかさ上げすると発表した。2024-30年を対象とする現行プランの投資額は1億2000万ユーロだが、これに2億ユーロを上乗せする。軍隊相は特に、あらゆる種類のセンサーについて、量子技術の実用化を継続すると説明した。

軍隊省傘下のイノベーション投資部門AIDによると、海軍は2024年より、量子重力計「ジラフ」の運用を開始。海底の地形を把握して航行の性能を向上する目的で活用されているという。次いで5年以内には量子慣性センサーの実用化が目標となる。量子時計により浮上せずに慣性計のエラーを修正し、GPS不要で潜航したまま位置を確認して航行を継続することが可能になる。電子戦の分野では、量子スペクトラムアナライザ「Valerian」により遠距離から敵の電波を漏れなく察知する技術の開発が進められており、大西洋岸における実際の環境下でテストを行っている段階にある。

量子コンピュータでは、2024年に開始された「Proqcima」プログラム(最大5億ユーロ)により、2032年のプロトタイプ完成を目指して、5社(Alice&Bob、C12、Pasqal、Quandela、Quobly)が支援を受けている。量子コンピュータでも破れない暗号技術の開発も並行して進められている。

KSM News and Research