仏バニジェ(Banijay)グループはこのほど、仏カジノ運営のJOAグループを買収すると発表した。JOAを所有する2ファンド(ブラックストーン、キングスパーク)から100%株式を買い取る。監督当局からの許可取得などを待って、下半期中の買収完了を予定する。買収額は公表されていない。
JOAグループの前身Moliflorは1948年に仏南西地方で発足。年間収入は4億3000万ユーロに上り、仏国内ではパルトゥーシュ・グループに次ぐ第2位。カンヌなど観光地を中心にカジノを展開し、最大施設はマルヌ県ラックデュデール(トロワ市近郊)にある。従業員数は2000人。業界成長率2.6%を上回る3%の増収率を達成している。
バニジェはテレビ番組制作が主力事業だが、近年はオンライン賭博にも力を入れている。ベットクリックを中核とする子会社「バニジェ・ゲーミング」は、昨年の独Tipicoの買収を通じて、ドイツとオーストリアで実店舗の展開も確保した。今回のJOAの買収により、オンラインとリアルの両面から総合的に賭博事業を構築することを目指す。
バニジェ・グループはオランダに本社を置く。年商は74億ユーロで、EBITDAは16億ユーロ。2029年には100億ユーロ程度の年商達成を目指す。債務水準は31億3000万ユーロで、成長局面を債務で支えている印象もある。