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モンマルトルのダリダの胸像、パリ市が塗り替え

パリ18区のモンマルトル地区にあるダリダの胸像の修復作業が7月24日に完了した。事前に発表はなく、一夜にして黒いブロンズ像の姿を取り戻したことから、仕掛け人が誰なのか詮索する憶測が流れた。パリ市は28日になり、市の手配で修復を行ったことを認めた。

ダリダは人気歌手で、日本では特に、アラン・ドロンとのデュエット曲「あまい囁き(パロール)」で広く知られている。1987年5月3日に自殺し、世を去った。その10年後の1997年5月に、パリ市はゆかりの地であるモンマルトルに胸像を設置し、除幕式を行った。この機にこの場所は「ダリダ広場」の名前で呼ばれている。胸像はもともと光沢のある黒色だったが、いつの頃からか、胸部に触ると恋愛成就や子宝に恵まれるなどご利益があるという風評が広まり、人々が撫でまわすにつれて胸部がテカテカと鈍い金色に光るようになった。フェミニスト団体からは、女性蔑視の嘆かわしい悪習であり、お触りは不謹慎だとする批判の声が上がり、横柄な観光客たちによるオーバーツーリズムの被害の象徴だとする論調まであった。

パリ市はこのほど、「抜き打ち」で修復作業を行った。パリ市の広報はなぜか当初、「いったい誰がやったのだろう」ととぼけていたが、28日になり手配の事実を認めた。パリ市は遺族にも通知したと説明しているが、ダリダの弟でプロデューサでもあったオルランド氏は、ルパリジャン紙の取材に対して、まったく聞いていなかった、と証言。きれいに塗り直されたので問題ない、とも述べて、人々が胸を触ることについては、いいレジェンドになると思う、と肯定的な見方をしている。

KSM News and Research