パリの薬局が、外国人観光客が帰国前に必ず立ち寄るスポットの一つになっている。目当ては品質が良くバラエティーに富むと評判のフレンチ・コスメで、SNSの影響が強く、例えば米国人にはラロッシュポゼの美容液が人気など、お国柄も出る。お土産用に大量に買っていく人も多い。
薬局側でも、店員が英語で話しかけたり、6区のシティファルマのように外国人向けにSNSで情報を発信したりと、外国人観光客の対応には余念がない。5区のモンジュは、アジアのツアー会社KKdayと提携して、あらかじめ1時間の薬局来店が組み込まれている団体ツアーの客を受け入れている。免税にも対応している。パリの薬局のプロモーションを専門とするフレンチ・ファーマシー・クラブは、国内外のインフルエンサーを起用してこれらの薬局を引き立てる。シティファルマの店員によれば、「エッフェル塔並み」の人気だという。
外国人観光客は、特にパリジャンがバカンスに出かけてしまう夏場には貴重な収入源となる。業界団体のUSPOによると、歴史的建造物の近くにある薬局では、夏季の売上の半分が観光客によってもたらされることもある。