高校襲撃を計画していた15歳の少年が9月18日、「単独テロ行為準備」の容疑で、司法当局により容疑者認定を受けた。容疑者は未成年者を対象とする閉鎖型施設に収容された。
この容疑者はリヨン地方に居住。年初に通っていた高校から退学処分を受けていた。容疑者はその後、「ウルトラ右翼」系の言説をインターネット上で展開。暴力行為を扇動する書き込みなどをしていた。当局は5月の時点で容疑者を一旦逮捕し、精神病の疑いから入院加療処分を適用していた。調査を経て、十分な危険度を認め、17日より再度取り調べを行い、18日にテロ容疑で容疑者認定を行った。
容疑者は、学校で自身が「反白人差別」を受けてきたと主張。自室の捜索からは、数本の刃物が入ったリュックサックや迷彩服、ブーツなどが押収された。ブーツには、1999年に米コロラド州で発生した高校銃撃事件(13人が死亡)に関係する言葉が記されていた。容疑者は、男性至上主義や極右思想に傾倒しており、自室内には、極左過激派との抗争を経てリヨン市内で死亡した右翼の青年カンタン・ドランク氏の祭壇もしつらえられていた。容疑者は、事情聴取に対して、学校の扉を閉ざして退路を封じてから、まず有色人種を、次いで無差別に人々を殺害しようと計画していたと供述した。
これとは別に、17日には、パリ首都圏イブリーヌ県内に勤務の35歳の警察官が、やはりウルトラ右翼系のテロ行為を準備していた容疑で、8月27日より勾留されていることが報じられた。「ウルトラ右翼」とは、議会制度を認めない極右運動に属し、人種差別、ユダヤ人排斥、外国人排斥を旨とし、イデオロギーの名の下に暴力を行使する可能性のある勢力のことを指す。近年、その低年齢化が目立っており、社会の悲観的なビジョンを持ち、大量殺戮犯に強い魅力を感じるという共通点があるという。