仏タイヤ大手ミシュランのイノベーションパーク内に整備された「バイオテク・オープン・プラットフォーム(BIOP)」がこのほど本格的に業務を開始した。ベンチャー企業等から預かった有望な分子を精密発酵により培養して供給する。効果や性能を実証し、量産段階に移行する橋渡しの役を務める。
この施設は、ミシュランの本社があるクレルモンフェラン市(ピュイドドーム県)のカタルー・イノベーションパーク内に整備された。2年前に2000万ユーロの投資を行い、5000平方メートルの施設を整備した。ミシュランのほかに、ダノン(食品)、DMCビオテクノロジー、クレディアグリコル銀行サントル地方金庫、地元自治体のイノベーション基金等が出資した。
食品加工、化粧品、農業、化学、植物由来原料などの分野で開発された有望な新分子をテストするために、精密培養による生産手段を確保し、ベンチャー企業に提供する。バイオテク分野では、70%程度の新開発の分子が、製品化の段階まで至らないといい、開発した分子のテストを行い、量産化を準備するという最も困難な時期に、生産を請け負い、段階的に生産量を引き上げることで協力する。品質を保ちつつ、生産ペースを上げてゆく。精密発酵を通じて培養し、粉末にして供給するが、液状で提供することも可能。16人の専門スタッフが施設の運営に当たる。フランスにこの種の施設は5ヵ所もないといい、イノベーションを支援する役割を期待されてる。将来的には自前の開発を進めることも目指す。