ルコルニュ首相は10月26日、抗議行動を展開する高校生・大学生団体の代表を迎えて、一連の措置を提示した。学生団体の側では、具体的な成果が実現するまで抗議行動を継続するとしており、31日(土)に「黄色蛍光ベスト派」が予定するデモ行進への再度合流などを予告した。
ルコルニュ首相はまず、批判が集中していた「パルクールシュプ」(高卒後の高等教育進学先を決めるプラットフォーム)の見直しを予告。2028年に新制度に移行することを約束した。2027年については、進学先決定における選考の不透明性を緩和するための情報開示の強化などの是正を約束した。このほか、進学先確保を目的にした高等教育における1万5000人分の受け入れ能力増強(技術系短期大学のBTS及びIUTなど)、高校における1学級28人以下の実現(対応する教員数の増強)、高校建物の40億ユーロの低利子融資の追加付与(大学施設については10億ユーロ)、奨学金支給額のインフレ率並み改定、メンタルヘルスの向上向けに200人の追加増員、なども約束した。
学生側の要求はさらに大きく、例えば、進学先確保の受け入れ能力増強規模は25万人分となっており、政府の提示と比べて差は大きい。予算不足でしかも選挙前の死に体の現政府から約束を取り付けること自体に意味があるのかは定かではないが、それでも大騒ぎできるのは若さの特権でもあろう。