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欧州で中距離便に虚偽の爆弾テロ予告相次ぐ

11月5日に欧州で複数の中距離便が爆弾予告の被害を受ける事件があった。いずれも爆発物は発見されなかった。同様の事案は数日前から散発的に発生している。ロシア方面からのハイブリッド攻撃の疑いもある。

5日午前には、アイルランドのエアリンガスのダブリン発ローマ行きEI402便(エアバスA320)がフランス上空で救援信号を発出し、フランス空軍が戦闘機2機を急行させる騒ぎがあった。旅客機のパイロットが命令に従わないなどの混乱もあったが、ノルマンディー地方エブルーの空軍基地に無事着陸。機体からは爆弾等は一切発見されなかった。旅客は別途、ローマに振り替え輸送された。

同日には、アイルランド籍の格安航空ライアンエアーのソフィア(ブルガリア)行き3便にも爆弾テロの虚偽の通知があった。それぞれマドリード(スペイン)、コペンハーゲン(デンマーク)、ロンドン・スタンステッド(英国)発の3便だった。うち、ロンドン発の便は、ブルガリア国内の別の空港に緊急着陸した。ブルガリア当局は、爆発物は一切発見されなかったと発表している。また、フィンエアー(フィンランド)のヘルシンキ発の2便(ローマ及びウイーン行き)、Wizz Airのミラノ・マルペンサ空港発の2便(ブカレスト及びワルシャワ行き)にも同様の被害があった。 同様の事案は、2日にもWizz Airのロンドン・ソフィア便で発生し、ハンガリーのブダペストに緊急着陸した。さらに3日にも12件の事案が発生しており、ライアンエアー、スカンジナビアSAS航空、ポーランドLOT航空、Wizz Airが被害を受けた。5日の件では、チェコ・プラハ空港が匿名の電子メールにより爆弾テロ予告を受け取ったことを明らかにしている。背後関係は明らかにされていないが、欧州全体で動揺と混乱を強めることを狙ったハイブリッド攻撃の疑いが強い。

KSM News and Research