欧州連合(EU)理事会は7月8日の財務相会合でブルガリアによるユーロの導入を承認した。これにより、ブルガリアが2026年1月1日付でユーロ圏に加わることが正式に決まった。21番目の加盟国となる。ジェリャズコフ首相はX上で、「歴史的」な瞬間だと、この決定を歓迎した。
欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、ユーロ導入がブルガリアの経済を強化し、国民と企業に大きなアドバンテージをもたらすと強調した。欧州委と欧州中銀はすでに6月中にブルガリアのユーロ圏入りに支持を表明していた。
ただし、ブルガリアの国内ではユーロ圏入りに対する反対運動も活発で、首都ソフィアでは数千人規模の反対デモが繰り返されている。世論調査でも半数近くがユーロ導入に反対しており、導入に伴いインフレが起きることへの懸念が特に反対の動機となっている。ユーロ支持派は、西欧諸国との関係が強化され、ロシアの影響力が弱まると期待している。