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ナンテール地裁、ペリエの販売継続を許可:「ナチュラルミネラルウォーター」認定も維持

ナンテール地裁は11月18日、消費者団体UFCクショワジールが発泡ミネラルウォーター「ペリエ」(ネスレ・ウォーターズ傘下)の販売停止を求めて起こした訴訟で、団体側の主張を退ける決定を下した。団体に対して、訴訟費用として5000ユーロをネスレ・ウォーターズに支払うようあわせて命じた。 ネスレ・ウォーターズは、ペリエを含めた仏ミネラルウォーター事業で源泉の汚染問題に直面しており、同社はフィルター導入を含む設備投資によりこの問題を解決した。これには各方面から批判の声があり、UFCクショワジールは、健康懸念を理由にペリエの販売を停止するよう求めていた。これについて裁判所は、消費者の健康上のリスクの存在が、しかるべき挙証を経て立証されていないと判断し、販売禁止を求める請求に根拠がないと判定した。この件ではもう一点、ネスレが生産拠点に導入した0.45ミクロンフィルターについて、「ナチュラルミネラルウォーター」認定を得る上での要件に抵触するか否かが争点となっていた。裁判所はこちらについては、法令上の規定が不明確で解釈の余地があると指摘、当局機関が審査中であることを挙げつつ、法令上の規定に明確に違反するとは言えないとの判断を示し、「ナチュラルミネラルウォーター」としての販売継続をあわせて認めた。

KSM News and Research