タカタ製エアバッグ問題で、仏当局は1月1日より、車検の際にタカタ製エアバッグの有無の組織的な検査を実施することを決めた。リスクの高い製品を搭載している場合には車検を不合格として、自動車メーカーの修理場に持ち込んで交換と再検査を行うことを義務付ける。車検は2年毎の実施で、理論的には2年以内にリスクのあるエアバッグの全面排除を実現する。
タカタ製エアバッグの不具合では、予期せず破裂するリスクがあり、仏国内では46件の事故が発生している。気温が高いと破裂のリスクが高まり、最近でも、海外県・海外領土で2件の死亡事故が発生、死亡者数は20人に達した。2025年3月以来で120万台にて交換がなされたが、タカタ製エアバッグはまだ180万台に搭載されているはずで、うち運転即時停止を要する危険製品に分類されているのは130万台に上るとみられている(残りは単なる「要交換」)。車検にて「運転即時停止」の「危険製品」が搭載されていることが判明した場合、メーカーの修理場にて行われる再車検の費用はオーナーが負担することになるといい、当局では、車検を待たずに、インターネット上で公開されている対象車種のリストを参照して、自らメーカーに交換を求める(無償)よう呼びかけている。