仏百貨店大手ギャラリーラファイエット・グループは1月28日、BHVパリ旗艦店ビルの所有権をカナダのブルックフィールド(投資ファンド)に譲渡したことを公表した。2023年に同社からBHVパリ店の営業権を取得した仏SGM(商業不動産開発)は、同店舗にて営業を継続できる。
SGMは、ビルの所有権も買い取ることを望んで、ギャラリーラファイエットとの間で仮契約も結んでいたが、計画は、2025年11月にSGMが店舗内に中国SHEIN(オンラインファストファッション)の売場を設けたことがきっかけとなりとん挫した。買収に向けてバンク・デ・テリトワール(仏政府系金融機関CDC傘下)から融資を得る予定だったが、同行はSHEINの出店を事前に知らされておらず、「信頼が損なわれた」として融資を断った。これで買収ができなくなった。
SHEIN出店の後、SGMには難題が押し寄せている。ギャラリーラファイエット・グループは、SGMが運営する地方の7店舗に「ギャラリーラファイエット」名義の使用を拒否、これらは現在「BHV」名義で営業されている。BHVパリ店では、未払金の累積やSHEIN反対などの理由で、多くのブランドが撤退した。メルランCEOもSHEINには毎日5000人の集客効果があるが、売上への貢献はほとんどないと認めている。
なお、CEOは去る12月半ばの流通専門誌LSAとのインタビューで、BHVパリ店の新プロジェクトを披露していた。2026年6月に1000平米のフードコートをオープン、「BHV」ブランドの立ち上げ、伝統的な料理を供する「ブイヨン」と呼ばれる大衆レストランの出店などのほか、既に1000平米を占めるSHEINの売場拡張も検討されている。