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フランスでの出産と概要

医師と産院
滞在中に妊娠し、現地で出産をすると決めた場合、フランス人と同じようなリズムで妊婦生活を送ることになります。妊娠の兆候を感じたら、なるべく早めに婦人科医に出向くか、各自で妊娠判定をして下さい。自己判定には、薬局で処方箋なしに妊娠判定薬 (test de grossesse) を購入できます。自己判定の結果が陽性と出ればすぐに婦人科で正確な妊娠判定を受け、フランスの妊娠証明書を手に入れ、諸手続きを開始します。
フランスでは妊娠の時期によってかかる医師の種類が異なります。初めの妊娠判定を行うところ、その後の定期検診、最後の出産時に利用する施設は基本的には同じではありません。
かかる医院によって、検査も検診と同じ施設内でできる場合もありますが、血液検査やエコグラフィー(超音波検査)のために更に別のラボに出向く場合もあります。妊娠判定から出産まで同じ所に通いたい場合は、はじめから産科専門病院 (maternité, accouchement) を選びます。

時期によって担当医が変わるフランスのシステム
妊娠時期を簡単に三段階に分けると、第一段階の妊娠判定と定期検診は婦人科医(gynécologue) が担当します。第二段階の妊娠中期になると、かかる医師が代わり、婦人科医から紹介を受けた産科医 (obstétricien) の管轄となります。最終段階の出産は妊娠判明後あらかじめ申し込んでおいた産院、または総合病院の産科医が担当します。
しかし、妊娠中は医者にかかるといっても、中期以降は特に母体の健康状態や胎児の成長に問題がなければ出産まで助産師 (sage-femme) に担当してもらうことになり、麻酔以外の出産介助も助産婦が行います。

無痛分娩が一般的
フランスでは硬膜外麻酔 (péridurale) による無痛分娩 (accouchement sans douleur) が一般的なため、出産が近くなると麻酔科医 (anesthésiste) との面接でアレルギーチェック等を行います。日本式の自然分娩を希望する場合は、分娩予定病院で初診の段階から希望を伝えた方がよいでしょう。
臨月が近くなってくると、産院から入院用の持ち物リストが渡されますので、自分が入院中に使うものと合わせて準備しておきます。リストになくても、入院中の母親が病室外へ出るときにパジャマの上にはおるガウンなどは各自用意しておきます。
初産または初めてのフランスでの出産の場合、授乳用下着と子供用品は、どれを買ってよいかわからないことがあれば、お店のスタッフや薬屋さんに病院からもらったリストを見せながら相談にのってもらいましょう。
特にこだわりがなければ、産院で最初に使用する赤ちゃん用品はフランスのものを揃えるとよいでしょう。新生児のお世話はフランス人の助産師が指導するので、フランスのボディ式肌着やシャンプーなどの赤ちゃん用品を用意しておくと無難です。特に日本の着物式ベビー肌着やパジャマは、内側外側と数本の紐を結ぶため、助産婦から着せ方が難しいと言われることがあります。

出典:在仏日本人会 加筆:エトワ

この記事の執筆者

エトワ編集部

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