いま、フランスでは日本観光や日本の食材・食文化への関心が高まっています。先日、パリにて長野県の観光と食材の魅力を紹介するイベントが開催されました。ここではそのイベントレポートをお伝えします。
長野県を“知る”
本州のほぼ中央に位置し、盛んな製造業と豊かな観光業、さらには健康長寿県という特徴を持つ長野県。世界的には1998年の冬季オリンピックの開催地としても知られています。さまざまな特徴の中でも特に、変化に富んだ地形と豊かな自然の中で生まれ、親しまれ続ける伝統食材や料理の数々は、日本を代表する特産品のひとつです。 今回長野県は、その豊かな食文化の販路拡大と観光誘致を目的に、パリにてPRイベントを開催しました。主にフランスの旅行会社の方や食材のバイヤー等が招待され、長野県の魅力を知るすばらしい夕べとなりました。
県産品×フランス
会場では、パリ・サクレー大学の教授で、食材研究家のラファエル・オモンRaphaël Haumont氏による長野県食材を使った料理の数々が提供されました。オモン氏は食材を科学的に分析し、その結果を生かした調理法を生み出すことで知られており、今回のPRイベントに先立ち、実際に長野県に足を運び、長野県の食材を研究。県産品の「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」といった味覚のバランスや異なる風味を分析し、ヨーロッパの食材やフランス料理との新たなマリアージュを考案しました。
最後に
会場では、長野県のお酒とリキュールを合わせたカクテルから始まり、青リンゴとライチ、寒天を添えた生ガキやフォアグラの豆乳ソース添え、白みそのアイスクリームなど、どの料理にも新しい驚きとおいしさがあったと好評価。特に、メイン料理にあった「コーヒー豆を添えたホタテ」は、エトワ編集部でも最も印象深く、コーヒー豆の苦味とホタテの甘味とうま味、そして日本酒とのマリアージュが格別でした。 今後ますます盛んになっていくであろう、日仏間での食文化や観光業における交流。長野県をはじめ、多くの都道府県の魅力をフランスの方々に伝えていきたいですね。
このイベントの基本情報
開催日時:2023年11月3日(金)
会場:Le Roch Hôtel et Spa
主催:長野県 *招待制
■Nagano Official Global Site:https://www.nagano-brand.net/fr/
■Official Tourism Website:https://www.go-nagano.net/en/