クリスマスが終了し、クリスマスツリーを片付けはじめているころではないでしょうか? フランスでは、クリスマスシーズンになると花屋さんやスーパーなどで生のもみの木が販売され、本格的なクリスマスツリーを楽しむ方が多いです。でも、ツリーのために使用されたもみの木はどうなるのでしょうか?
パリ市の興味深い取り組みをご紹介します。
パリ市のエコロジープロジェクト
フランスでは、クリスマス後、ツリーに使用されたもみの木が道端に廃棄されているのをしばしば目撃することがあります。さらに、店頭でも売れ残りのもみの木がたくさん積んであることもあり、こうしたもみの木の行方が気になっている方もいらっしゃるのではないかと思います。現在パリ市では、こうしたクリスマスシーズンに使用したもみの木を再利用するプロジェクトを行っています。
もみの木はエコロジーツールに
現在、パリのさまざまな場所にもみの木回収所を設けられ、使用済みもみの木の回収が行われています。回収されたもみの木は切断・粉砕され、山のふもとや小道、花壇、緑地化計画された場所などに敷かれます。それらが雑草の成長を制限し、土壌が保護されることで、土壌環境の改善を促す効果があるのだそうです。
誰もがエコロジーに貢献できる
パリ市では12月26日~1月20日まで、176か所の回収所を設置しており、誰でも使用済みもみの木を提供することができます。
前年(2022~2023年)は114,247本のもみの木が回収所に集められ、再利用されました。これらはおよそ2,500立方メートルもの細断木材に相当するそうです!
◇もみの木再利用に関する動画
◇パリ市ホームページ
(*ページ内でお近くの回収所を検索することもできます)